小学生の不登校は、この10年間で増え続けています!
中学生や高校生に比べれば、少ないものの…。
小学生の不登校が増え続けているというのは、とても心配です。
今回は、小学校1年生の不登校に焦点をあて、原因や対応方法を紹介していきます。
子どもが不登校になってしまったら、一人で悩まないでくださいね!
原因を明確に把握し、周りと協力しながら、対応していきましょう!
小学1年生の不登校の原因とは?
小学1年生の不登校は、1,000人に1人の割合だと言われています。
小学生では、学年が上がるごとに不登校の人数は増えています。
そして、学年によって、不登校の原因も様々です。
今回は、小学1年生の不登校の原因を紹介していきます。
主な原因は、2つあります。
1つ目は、「長時間、親と離れて過ごすことが寂しい」というものです。
母子分離ができていない状態で小学校に上がってしまうと、親と離れて過ごすことが苦痛で不登校になってしまうのです。
親がそばで見守ってくれれば、小学校で授業を受けたり、友達と遊んだりすることもできるのですが…。
親がいないと、途端に寂しくなってしまい、学校に行くのが嫌になってしまいます。
原因の2つ目は、「小学校のルールや集団行動についていけない」というものです。
小学校に入ると、決められた時間の中で授業を受けたり、給食を食べたりします。
そして、授業中や遊ぶ時にも、ルールがあって、守れないと担任の先生に厳しく叱られます。
また、同じ内容の活動を集団で行うので、一人だけ勝手な行動をとることは許されません。
こういったルールのある集団生活が息苦しくて、学校に行きたくなくなってしまう子どももいます。
幼稚園や保育園でも小学校に上がる前の準備として、子どもたちが困らないようにしてくれる園もあるのですが…。
なかなか小学校の生活環境に慣れることができずに苦しんでしまいます。
特に、長時間、椅子に座っていることができないという悩みを持つ子が多いです。
小学1年生の不登校の原因別の対応方法とは?
ここでは、不登校の原因事に対応方法を紹介していきます。
親と離れるのが寂しい
まずは、「長時間、親と離れて過ごすことが寂しい」場合の対応方法です。
この場合は、親子でコミュニケーションをたくさんとったり、愛情表現をしたりしていくことで解決できることがあります。
子どもに安心感を与えるのです。
「小学校に行ってても、ちゃんと〇〇ちゃんのことを考えてるよ」とか、思いっきり、ぎゅーっと抱きしめてあげるとか。
子どもに伝わる愛情表現をしてみてください。
また、このような場合、家庭環境が問題で不登校になっているケースもあります。
父親と母親が別居するとか離婚するとか…。
「自分が不登校になれば、ずっと両親が別居や離婚をせずに一緒にいてくれるのではないか…」
という気持ちから、不登校になることもあります。
子どもとのコミュニケーションも大事ですが、夫婦としてのコミュニケーションはどうなのかということも見直してみてください。
家庭に子どもが安心できる居場所があれば、子どもは安心して学校に行くことができます。
小学校の生活環境に慣れない
次に、「小学校のルールや集団行動についていけない」場合の対応方法です。
この場合は、しばらく小学校を休ませることが効果的です。
一旦、小学校から距離をとることで、子どもに溜まってしまっているストレスを発散させてあげましょう。
そして、少し気持ちが落ち着いてきたら、共感的に子どもの話を聴いてみましょう。
ただこの時、共感的に聴きすぎてもいけません。
共感的に話を聴くことは、子どもに安心感を与えるので、とても良いことなのですが…。
あまりに聴きすぎてしまうと、子どもが何度も小学校のことを聴かれることに罪悪感を覚えていきます。
「本当は学校に行かないと行けないのに、自分はみんなと違って学校に行けない…」
と、追い込まれてしまいますね。
また、小学1年生だと学校に行けない原因をうまく言葉にできないことも考えられます。
親が自分の言葉で子どもの考えを補っているうちに、原因が違ったものに変化してしまうこともありえます。
子どもが学校の嫌なことを吐き出せる場を作ってあげて、そこから原因を察することができれば、充分ですよ。
子どもが学校を休んでいる間は、何か、子どもの興味のあるものに取り組ませても良いです。
気分転換にもなりますし、子どもの自信を育むことにもつながるかもしれません。
小学校のような集団生活に慣れない子どもの中には、一人でマイペースに活動をすることが好きな子もいます。
お絵描きをしたり、ブロックなどで何かを作ったり。
そういった活動の中に、子どもの自信につながるものを見出してあげれたら良いですよね。
そうしたら、子どもはその自信を自分の強みに変えられます。
自分が好きになれたら、学校にだって行きたくなりますよね。
このような対応をしている中で少しでも子どもが「学校に行こうかな」という姿勢を見せ始めたら…。
学校側にすぐに連絡を取りましょう。
子どもの気持ちが薄いうちは、担任の先生に何度も家庭訪問に来てもらいましょう。
担任の先生と何気ない会話をするうちに、先生を好きになってもらって、学校への安心感をもたせてあげます。
「学校に行きたい」という気持ちが、徐々に強くなってきたら、学校側にも配慮をお願いしていきましょう。
例えば、小学校まで子どもを送っていく旨を伝えたり、保健室登校の許可をいただいたりするなどします。
子どもが徐々に小学校の生活に慣れることができるように、担任の先生や養護教諭などと密に連携をとります。
このように、子どもの原因や子どもの心の状態に合わせて、段階をふんだ対応方法をとることをおすすめします。
また、一人一人にあった対応方法が必ずありますので、専門機関と連携を持ちながら対応していくのも、とても良い方法です。
まとめ
今回は、小学1年生の不登校の原因や対応方法をご紹介しました。
原因は主に2つで、「長時間親と離れることが寂しい」、「小学校の生活環境に慣れない」が多いです。
対応方法は、一人一人の子どもによって違ってはきますが、親が子どもに安心感を与えてあげることで解決できることは多いです。
ただ、不登校の問題は、家庭の中や親が一人で抱え込んでしまうことが心配です。
身の回りの信頼できる友達に相談したり、子どもの通う小学校や専門機関と密に連絡を取り合ったりするなどして、解決方法を模索していきましょう。
困ったときほど、誰かに助けを求めてくださいね。
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